韓米金利差「過去最大」···依然として苦心する韓銀

[写真=韓国銀行]


米連邦準備制度((Fed・FRB)が23日未明、連邦公開市場委員会(FOMC)会議でベビーステップ(政策金利0.25%引き上げ)を断行した。韓国銀行が最も懸念していたビッグステップ(0.5%ポイント引き上げ)のショックは避けたものの、韓国と米国間の政策金利差が過去最大値に広がり、依然として苦心している。

 

金融当局の首長らはFRBの政策金利引き上げ決定直後、非常マクロ経済金融会議を開き、国内外の金融市場を点検した。この席で秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副総理兼企画財政部長官は「FRBが2月に続き金融引き締め速度調節に乗り出した」とし「金融脆弱部門の潜在リスクが市場不安と相まって現実化しないよう関係機関が共に徹底的に管理していく」と話した。

 

韓銀は別途に市場状況点検会議を開き、FRBの金利引き上げが韓国の国内に及ぼす影響を見守っている。韓銀のイ・スンホン副総裁は「FRBの0.25%ポイント引き上げ決定は予想と一致している」としながらも「依然として金融市場変動性が高いだけに必要な場合には市場安定化措置に乗り出す」と話した。 同日、米国の金融引き締め速度調節の動きに為替レートが直ちに反応した。ソウル外国為替市場ではウォン・ドル為替レートが1280ウォン台を記録した。為替レートは前取引日より9.7ウォン下がった1298ウォンで取引を終えた後、下落傾向を繰り返し1276ウォン台まで安値を下げた。24日午前9時半現在、1ドル1284.50ウォンで取引されている。 

 

FRBの今回の決定に、来月の政策金利を決める韓銀は一息つくことができるようになったという評価だ。過度な金利逆転にともなう政策金利引き上げ圧迫から抜け出す余地が生じたためだ。現在、韓国の政策金利は3.5%水準だ。韓国銀行のキム・イング金融安定局長は「FRBの今回の決定以後、米債券金利が下落した」として「追加金利引き上げ期待鈍化で短期金利が大幅に下落したが、韓国金融市場には緩和的な要因として作用するだろう」と分析した。

 

韓銀が来月の政策金利引き上げを凍結しても物価、為替レート、外国人資金流出状況によって追加で引き上げる可能性はある。FRBが5月にもう一度0.25%ポイント引き上げることになれば、韓米両国間の政策金利の格差は史上最大水準である1.75%ポイントまで広がる。すでに今回の決定で両国の金利逆転車は22年ぶりに最も高い1.5%ポイントまで広がった状態だ。しかもウォン・ドル為替レート上昇と輸入物価上昇圧力も拡大する余地が高い。

 

一方、韓銀はこの日発表した金融安定報告書を通じて金融不安指数(FSI)が5ヶ月連続「危機水準」を示したと明らかにした。米シリコンバレー銀行(SVB)の破産事態の余波が続く状況で、危機水準を示した金融不安指数が韓国の国内金融政策にどのような影響を与えるかも重要だ。キム・イング局長は「金融不安指数が高い水準を維持しているのは昨年第4四半期の短期債権市場の不安で信用スプレッドが拡大した影響が大きい」と分析した。

 


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