10月の外国人証券投資資金、純流出に転換・・・「テーパリング懸念など投資心理萎縮」

[写真=Pixabay提供]


先月、外国人の国内(韓国)株式投資資金が4億5000万ドルも流出され、1ヵ月ぶりに再び純流出に転換した。

韓国銀行が10日に発表した『2021年10月以降の国際金融・外国為替市場動向』によると、10月の外国人投資資金は26億5000万ドルが純流された。先月、外国人投資家らが国内株式市場で純流入(+24億2000万ドル)に転じてから1ヵ月で再び「売り」に転換したのだ。

韓銀は「株式資金は企業利益増加傾向の鈍化が懸念されている上、FRBがテーパリングに乗り出すとの見通しで投資家の投資心理が萎縮し、投資資金が流出した」と説明した。
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韓国銀行の説明によると、国内の債券市場に入る外国人資金の流入幅も縮小した。外国人債券投資資金は10月基準で22億ドルとなり、前月(46億ドル)の半分水準に止まった。債権資金は公共資金を中心に純流入が続いたが、流入規模が縮小したという。

ウォン・ドルスワップレート3カ月物は9月0.49%から10月0.72%まで上昇したが、今月に入って0.64%(8日基準)に下方修正された。ウォン・ドル相場は10月の原油価格上昇などによるインフレ懸念などで今年10月中旬(12日)に年初来高値を更新し、1200ウォンに近づいた。その後、米主要企業の業績好調や中国ハンガリーグループの破産への懸念緩和などで投資心理は改善され、反落する様子を見せた。

今月に入ってからはFOMC警戒感や米中対立の懸念などで下落幅が縮小している。米上院は、中国に対し外国企業が米国人の個人情報を取得することを規制する法案を議会に提出した。これに対して中国政府は、声明書を通じて自国の通信企業であるチャイナテレコムの米国内営業許可を取り消した米政府の決定を公式に批判した。

10月の月平均の韓国国債(外国為替平衡基金債、外平債)5年物の信用不渡りスワップ(CDS)プレミアムは0.20%ポイントとなり、前月比0.2%ポイント上昇した。中長期借入加算金利は借入期間短期化の影響で0.38%(9月)から0.27%(10月)に下落した。

一方、国内の銀行間市場の一日平均為替取引規模は257億4000万ドルで、前月(268億8000万ドル)に比べて11億4000万ドル減少した。これはウォン・ドル現物為替(-12億6000万ドル)、ウォン・元現物為替(-5億7000万ドル)取引が減少した影響だ。
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