世銀、今年の世界経済成長率5.6%見通し・・・48年ぶりの最大幅上昇

[写真=世界銀行本部]


世界銀行が今年の世界経済成長率の見通しを5.6%に上方修正した。

企画財政部は8日(現地時間)、世界銀行(WB)が2021年の世界経済は5.6%の成長率を記録するだろうと見込んだ。直前の見通しである今年1月に示した4.1%から5ヵ月間で成長率を1.5%ポイント高めた。これは1973年の6.6%以来、最も高い水準だ。

昨年、世界経済はコロナパンデミックの影響で3.5%マイナス成長を記録した。WBが今年の世界経済の持ち直しを予測する背景には、米国など主要国の急激な経済回復とワクチン供給などがある。80年ぶりに最も強力な不況後の経済成長を見通したわけだ。

ただし、変種ウイルス発生によるコロナ再拡散の可能性と、新興国や発展途上国の高い財政負担などによる経済下方のリスクは警戒しなければならない要因として指摘した。

WBは「各国は経済回復支援と物価安定、財政健全性確保を同時に達成しなければならない厳しい状況」とし「世界銀行は経済改革とグリーン・回復・包容的成長のため持続的な努力をしなければならない」と提言した。

地域別には、今年米国は大規模な財政支援と高いワクチン供給率により6.8%の成長を、ユーロ圏はワクチン供給の加速化とパンデミック制限の緩和で4.2%の成長を予想した。

東アジア太平洋地域の成長率は7.7%を提示した。中国の強い経済回復傾向(8.5%)によって最も高い経済成長率を達成するだろうと見通した。ただ、中国を除けば4.0%を予想して1月の予測値より低く、韓国の成長率見通しは具体的に提示しなかった。

WBは今後、貿易費用やインフレ関連の問題を警戒しなければならないと指摘した。

WBは「コロナによる世界景気低迷を克服する過程で、貿易拡大は新興国や発展途上国に経済回復の機会を提供する」とし「平均的に国際貿易費用が国内費用の2倍水準で、関税は貿易費用の14分の1にすぎず、船積み・物流費用の割合が高い」と診断した。

貿易コストの削減のためには、貿易自由化やプロセス、通関手続きの簡素化、インフラ構築などが必要だと強調した。

さらに「高いインフレは経済回復のため拡張政策を推進している新興国や途上国の政策的選択に困難を与える」とし「中央銀行の信頼度強化は期待インフレの安定に寄与する」と見通した。

さらに「低所得国の場合、食品価格上昇によって食糧安保と貧困削減に悪影響を与えかねない」とし「補助金提供を通じた食品価格安定に向けた試みと自国保護主義の再出現は、グローバル価格上昇などの副作用をもたらす可能性がある」と懸念した。
 

[資料=企画財政部提供]


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