3月のカード承認額、20.3%上昇・・・政府「内需低迷の緩和」

[写真=聯合ニュース]


政府が韓国経済の内需不振が徐々に緩和しているという診断を出した。グローバル経済が回復に向かっていることを受け、輸出が急増している中で各種消費指標が持ち直し、消費心理も改善したことを反映している。

企画財政部は16日に発刊した「最近の経済動向」(グリーンブック4月号)で、「最近の韓国経済は輸出や製造業の回復傾向が続いている中、内需不振が徐々に緩和し、雇用は増加に転換した」と分析した。

これに先立ち、企画財政部は先月のグリーンブック3月号では『コロナ19による内需不振』を言及したものの、4月号では『内需不振の緩和』に表現を変えた。

企財部のキム・ヨンフン経済分析課長は「昨年7、8月にも『内需指標改善の流れ』という表現を入れたが、当時のように内需が大きく萎縮した後、その程度が緩和される状況とみられる」とし「ただ、昨年と違ってグローバル経済回復傾向が続き、輸出と投資が予想より急激に改善している」と説明した。

3月の輸出は半導体と石油化学など主力品目の輸出好調に支えられ、昨年3月対比16.6%増加した。一日平均輸出額も2020年3月の19億2000万ドルから先月は22億4000万ドルへ増えた。

主要消費指標は良好な流れが続いた。デパートの売上高は62.7%急増し、先月(39.5%)に続き、もう一度最大の増加幅を更新した。

カード承認額も20.3%急増し、2ヵ月連続の増加となった。3月のカード承認額の増加幅は2017年1月以来最大となった。

オンライン売上高は21.1%増加し、前月(9.5%)対比再び増加幅を拡大した。ディスカウントストアの売上高は3.0%増加し、先月(24.2%)よりは増加幅が縮小した。

国産乗用車の内需販売量は10.2%減少し、訪韓中国人観光客数も前年比37.7%減少した。

消費者心理指数(CSI)は100.5で前月比3.1ポイント上昇し、14ヵ月ぶりに100を上回った。

キム課長は「コロナ19が拡大すると飲食料品の需要が急増してディスカウントストアの売り上げが増加するが、今年3月は昨年とは逆の状況となり、ディスカウントストアの販売額の増加幅が縮小した」と分析した。

2月の設備投資指数は、運送装備への投資は増加したものの、機械類への投資が減少し、前月比2.5%減少した。前年同月比では7%増加した。

今後、設備投資に国内機械受注と機械類輸入の増加、製造業BSI展望の上昇は肯定的な要因だが、設備投資の調整圧力の下落は否定的な要因だ。

3月の就業者数は1年前より31万4000人増え、13ヵ月ぶりに増加に転じた。3月の消費者物価は、石油類価格の上昇の勢いなどで1.5%上昇し、前月(1.1%)比の上昇幅が拡大した。

企画財政部は「対外的にはワクチンおよび政策効果などでグローバル経済回復への期待が拡大している状況でコロナが引き続き拡散し、インフレ懸念もある」と診断した。

韓国の金融市場については「景気回復への期待と米国債利回り上昇の影響が混在して株価が小幅上昇し、為替レートはグローバルドル高の影響で上昇した」とし、「国債利回りはグローバル利回りが上昇して上昇傾向を続けている」と評価した。

続いて「速やかな景気回復や民生安定のために、輸出や内需活性化向けの主要政策課題を支障なく推進し、対内外リスク管理を強化する」と付け加えた。
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