SKテレコムの量子暗号通信技術2件が国際標準としての予備承認を受けた。 量子暗号通信ネットワークのためのセキュリティキーと量子暗号通信ネットワークに向けたセキュリティフレームワークなど2つの部門で、SKテレコムはこれを基盤に様々な量子暗号通信技術を先導していく計画だ。
SKテレコムは3日まで開かれた国際電気通信連合の電気通信標準化部門(ITU-T)会議で、子会社のIDQとともに主導した量子暗号通信標準2件が国際標準として予備承認されたと6日、明らかにした。 予備承認された標準は加盟国間の意見調整を経て、異見がない場合、最終標準に採択される。
今回の予備承認された標準は△量子暗号通信ネットワークのためのセキュリティキー結合および提供方式(X.1714) △量子暗号通信ネットワークに向けたセキュリティフレームワーク(X.1710)の2つだ。 2つの技術は通信網に量子暗号を適用するための核心技術である。
量子暗号通信ネットワークのためのセキュリティキー結合および提供方式は量子暗号キーとは違う方式の暗号化鍵生成方式を結合し、「ハイブリッド方式」の運用をできるようにする。 既存の暗号キー方式のセキュリティを高めることができるだけでなく、量子暗号通信ネットワークの導入もさらに簡便になるメリットがある。
量子暗号通信ネットワークのためのセキュリティフレームワークは量子暗号キーの分配技術を通信ネットワークに適用する時、必ず考慮すべきセキュリティ要求事項を規格化したものだ。 完璧な量子暗号通信ネットワークを構築するためには全体のネットワークレベルでのセキュリティ規格を用意する必要がある。
SKテレコムは多様な分野で量子暗号通信を活用している。 ソウル-大田間の量子暗号通信ネットワークを構築し、5G加入者の認証サーバに量子暗号技術を適用した。 また、最近はサムスン電子と共同で量子セキュリティスマートフォンを発売した。
これはSKテレコムと子会社のIDQが共同で成し遂げた成果だ。 IDQは量子暗号キーと量子乱数生成器の分野で国際社会から競争力を認められている。
両社は量子暗号通信技術のグローバルの生態系の拡大にも積極的に乗り出している。 IDQはEU傘下「量子フラッグシップ」組織が推進する「OPEN QKD」プロジェクトに、量子キー分配器(QKD)1位の供給社として参加している。 また、スイス・ジュネーブ、ドイツ・ベルリン、スペイン・マドリード、オーストリア・ウィーンなど欧州主要国の14区間(1区間に約100キロ)に量子暗号試験網を構築している。
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