ネイバーが国際公募展を通じて選定した2番目となる独自データセンター設計を含めた全体構築計画(マスタープラン)の検討を終え、来月、敷地造成に取り掛かる。最近、非対面需要の急増によるデジタル経済転換への加速化とデータ産業の重要性が浮上している時期であるだけに、最新インフラを確保して市場をリートするという計画だ。
ネイバーは4日、世宗市に構築されるネイバーデータセンター「閣:世宗」のマスタープラン審議を完了したと明らかにした。
閣:世宗の「最初の建築」面積はサーバー及び運営支援施設を含む4万594.31平方メートル(約1万2000坪)規模で設計された。最初の建築面積と表現した理由についてネイバーの関係者は、「今後、施設使用量の増加に伴い、増築できるため」と説明した。
この建物が建てられる敷地は、最初の建築面積よりも広く、敷地面積29万3697平方メートル(約9万坪)規模だ。ネイバーは来月から敷地造成に入る予定だ。
ネイバーの関係者は「閣:世宗の建築に関する審議は完了しており、環境影響および教育関連の評価審議が残って滞りなく進めば、10月から工事が始まる」と説明した。
ネイバーは昨年、国際公募展を通じて閣:世宗の設計チームを選定し、3月から16ヵ月間にわたって設計を進めた。閣:世宗のスローガンを「データと共にする(Being with data)」と「形態は機能に従う(Form Follows Function)」と定めた。閣:世宗を自然と共存するグリーンテック機能を充実に建設する計画だ。
ネイバーは、閣:世宗の設立推進の背景としてユーザーのデータ急増を挙げており、今回の 閣:世宗設立を通じてデジタル保存のレベルを超え、第4次産業の超格差を拡大する方針だと明らかにした。ネイバーの関係者は「データ中心産業の生態系でネイバーの競争力を高め、ライバル会社をさらにリードするという意味」と説明した。
一方、ネイバーの発の独自データセンターは2014年、江原道春川に設立された「閣」だ。当時、ネイバーはデジタル文化遺産を大切に保管し、後世に伝えるという経営哲学を反映して「閣」を設立した。ここは「閣:春川」と呼び、「閣:世宗」と区別する。
ネイバービジネスプラットフォーム(NBP)のパク・ウォンギ代表は閣:世宗について「データを安全に保管する貯蔵所の本質は守り、ビッグデータを活用することでクラウドや人工知能(AI)、ロボット、自動運転などの先端技術を実現する施設になるだろう」と述べた。
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