元サムスン電子のチャン・ウォンギ社長、中国半導体の最高経営陣として起用

[写真=サムスン電子提供(チャン・ウォンギ元社長)]


サムスン電子のチャン・ウォンギ元社長(66)が中国の半導体企業「ESWIN」の副会長(副総経理)として迎え入れたことが確認された。

チャン元社長は1981年、サムスン電子に入社して39年間もサムスンマンとして働いた人物だ。特に2012年から2017年までの6年間、中国サムスン社長を務めた経歴がある。

「ESWIN」は中国のディスプレイ製造大手「BOE」の創業者、王東升(Dongsheng Wang)氏が働いている企業だ。チャン元社長は王会長との付き合いで同社に合流することになったという。中国に滞在した当時、チャン元社長はBOEにサムスン電子の製品を販売し、王会長と信頼関係を築いた。

業界によると、チャン元社長は毎月一週間ほど中国に滞在しながら主に経営諮問を行う予定だ。「技術」ではなく「知恵」を分かち合う役割を果たすということだ。実際に彼は30年前にサムスン電子の半導体事業部から出て、10年前までLCD事業部長を務めた。

一方、2016年3月に北京で設立された「ESWIN」は、翌年からOLED駆動チップをパネルに取り入れ、西安、合肥などに大型生産ラインを備えて外形の拡張を狙っている。

一部では、OLED駆動チップ市場は現在サムスン電子が主導権を握っているため、中国企業がサムスンマン出身の人材を迎え入れることで技術流出を懸念する声も出ている。中国が韓国のOLED駆動チップ技術を早く吸収する場合、関連市場が中国企業を中心に再編されるとの憂慮からだ。

今後、韓国のベビーブーマー世帯の引退が始まり、チャン元社長のような韓国の高位経営者を起用する海外企業の需要は引き続き増えると予想される。

 
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