北朝鮮、昨年の輸出対中貿易依存度95%「最大」

[写真=AP・聯合ニュース]


昨年、北朝鮮の対中国の貿易依存度が過去最大を記録した。

韓国貿易協会が6日に発表した「2019年の北朝鮮対外貿易動向」報告書によると、昨年、北朝鮮の貿易額は29億4500万ドルで、前年より11.0%増加したと。このうち輸出は2億6100万ドルで20.9%減少した一方、輸入は26億8400万ドルで15.6%増加した。

特に、北朝鮮の対外輸出は対北朝鮮制裁が強化される2年前の2015年(45億6200万ドル)より94.3%激減し、深刻な貿易赤字を示した。

報告書は、「北朝鮮の対外貿易は2017年に対北朝鮮制裁が強化された後、輸入が輸出をはるかに上回る構造を見せており、輸出が減っても輸入が増えて全体の貿易が増加する構造となっている」と説明した。

昨年、北朝鮮の貿易相手国は62カ国で、前年の115カ国に比べてほぼ半分になった。

北朝鮮の貿易相手国は2001年から140カ国前後を維持していたが、2017年以降、急激に減少している。

中国の主な貿易国は、中国、ロシア、ブラジル、インド、コスタリカ、ドイツ、ポーランド、ペルー、サウジアラビア、ジンバブエだった。

このうち、対中貿易依存度は2018年の91.7%から2019年は95.2%に増え、過去最高を記録した。北朝鮮と中国間の貿易額は、前年より15.3%増加した28億437万ドルと集計された。

中国とロシア(1.6%)を除いた残りの国の割合は1%未満に過ぎなかった。

報告書は、「これまで北朝鮮の対外貿易上位国であったタイ、シンガポールなど東南アジア諸国は対北朝鮮制裁が強化され、北朝鮮との貿易が急減した」とし「これにより、コスタリカ、ジンバブエ、ポーランド、ペルーなどが10位圏に入った」と説明した。

昨年、北朝鮮の主な輸出品は時計(18.8%)が最も多く、フェロシリコン(11.3%)、ウィッグ(11.2%)、実験器具模型(6.3%)、タングステン(4.8%)などが続いた。輸入品は大豆油(4.5%)、織物(3.5%)、米(2.9%)、小麦粉(2.9%)、時計部品(2.6%)の順だった。

対北朝鮮制裁が強化された2017年を前後に、北朝鮮の主な輸出入品目は完全に再編された。

従来の5大輸出品だった石炭、鉄鉱石、織物、水産物と、5大輸入品である燃料、電子、機械、車両、鉄鋼などは、輸入が許可される一部の燃料を除いては輸出と輸入の割合がいずれも0%に近くなった。

報告書は「北朝鮮は制裁が続いて貿易相手国が急減し、中国との貿易を増やして相殺している」と説明した。

また「今年は新型コロナウイルス感染症(コロナ19)によって、北朝鮮の対外貿易がかなり縮小されるとみられるが、感染症事態が鎮静化され、中国との貿易が再開されれば、対外貿易が急反発しながら対中貿易依存度は再び過去最高記録を更新する可能性がある」と見通した。
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