SKイノベーション、LG化学と交渉模索... 出口戦略を探す

[SKイノベーション、LG化学と交渉模索... 出口戦略を探す]



SKイノベーションがLG化学との「バッテリー戦争」の局面で、本格的な交渉モードに入った。

最近、米国際貿易委員会(ITC)がLG化学に有利な早期敗訴判決を承認する「予備決定」(Initial Determination)を下して守勢に追い込まれただけに、非常に積極的な態度を見せるものとみられる。

これに先立って、辛鶴哲(シン・ハクチョル)LG化学副会長と金俊(キム・ジュン)SKイノベーション社長の会合にも、交渉の糸口が見つからなかっただけに、最終交渉までは難航が予想される。

5日、SKイノベーションによると、会社はITCの早期敗訴の判決(Default Judgment)に異議申し立てを完了した。 異議申し立ては当事者が裁判所の決定に対して再検討を求める通常の手続きだ。 ITCは来月中旬ごろ、SKイノベーションの異議申し立てを受け入れるかどうかを決める予定だ。

ただ、1996年から昨年まで営業秘密侵害関連訴訟の場合、ITCの行政判事が侵害有無を認めた予備の決定が最終段階でひっくり返た事例はたった一件もなかった。

ITCがSKイノベーションの敗訴と最終決定を下せば、LG化学の2次電池関連の営業秘密を侵害したSKイノベーションのバッテリーセルとモジュール、パック、関連部品・素材に対する米国内の輸入禁止の効力が発生するようになる。

SKイノベーションのグローバル電気車バッテリー事業が水の泡にならないためには、SKイノベーションは10月の最終判決以前にLG化学と円満に交渉に決着をつけなければならない。

SKイノベーションは昨年3月、米ジョージア州に1兆9000億ウォンをかけてドイツのフォルクスワーゲンなどに納品する9.8GWh級の1工場を建てている。 金俊社長は今年初、1工場の他にもこれと似た規模の2工場の追加増設計画を明らかにした。 1・2工場の投資規模を合わせると、約3兆ウォンに達する。

結局、SKイノベーションが米国内の売上の一部をLG化学にロイヤルティとして支払うか、LG化学の特許を購入する方式で合意がなされるものと業界は見ている。

交渉が一気に終わることは難しいものと予測される。 先立って、辛鶴哲LG化学副会長と金俊SKイノベーション代表は昨年9月に1回水面下接触をした。 LG化学が掲げた交渉条件に、SKイノベーションの立場から受け入れがたい部分が含まれており、決裂したという。

今回の予備決定で、SKイノベーションが交渉のテーブルで出せるカードは多くない。 LG化学が昨年よりさらに厳しい条件を掲げても断りにくいのが現状だ。 SKイノベーションにたいしたカードが残っていないだけに、金俊社長の積極的な求愛が必要だというのが業界の見方だ。 もし、社長レベルで解決できなければ、グループの最高位層まで出ることもありうるという見方も出ている。
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