茶色の「ビールペットボトル」、16年ぶりに撤退決定されるか

  • 来る12月25日、環境部の研究結果にかかっている

[写真=OBビール提供]


世界で唯一、韓国だけにある大容量のビールペットボトルが消える危機に置かれた。

25日、ビール会社は来る12月25日、「資源の節約とリサイクル促進に関する法律(資源リサイクル法)」改正案の施行により、茶色のビール瓶が撤退される可能性が高いと口をそろえた。

今回施行を控えた資源リサイクル法改正案は、色が入った有色ペットボトルを使用できないようにするのが骨子だ。

ハイト真露など焼酎メーカーとロッテ七星飲料、韓国コカコーラなど飲料メーカーは、従来の緑色ペットボトル製品を透明容器にすべて交替した。

ただ、ビール業界は茶色ペットボトルが品質に影響を与える可能性があると主張してきた。

ビールペットボトルは重膜の多層構造にし、軽くてよく割れない。運搬と保管に便利なうえ、酸素と炭酸ガス遮断性が高い。茶色が直射日光、紫外線などによる内容物の変質を防ぐ効果もあるという説明だ。

このような理由でビールのペットボトルは資源リサイクル法の改正案からいったん除外された。

環境部はペットボトルを透明色に変える場合、鮮度や成分がどれだけ変わるのか、どれほどの期限まで流通できるのかについて研究を進めている。来る12月に出る結果によって茶色ペットボトルの退出可否が最終決定される見通しだ。

酒類業界の関係者は、「研究結果を待つことしか今は方案がない」とし、「透明な容器に交換できる技術的な問題が解決されない限り、茶色のビールボトルは撤退される可能性が高いと見ている」と述べた。

別の関係者は、「茶色のビールペットボトルをなくすなら、猶予期間を数年は与えるべきではないか。代替製品を用意するとはいえ、猶予期間を考慮すると、すぐに影響を及ぼすことはないだろう」と述べた。

韓国にビール用の茶色ペットボトルが初めてでた時期は2003年だ。OBビールが1.6ℓ茶色ペットボトル製品を披露すると、ハイトなど競合他社も先を争って発売した。流通業界によると、ペットボトルは韓国内のビール販売量の15%程度を占める。

環境団体などは、茶色のペットボトルのリサイクル問題提起を地道にしてきた。

海外ではビールを併と缶だけで売っている。茶色ペットボトルは、ナイロンとペット(PET)が混合された材料なので、一般ペットボトルとは異なってリサイクル過程が難しく、費用がもっとかかるためだ。

現在、資源循環社会連帯の前身であるスシヒョプ(ごみ問題を解決するための市民協議会)は、韓国内で茶色ペットボトル発売1年目である2004年に声明を発表した。

スシヒョプは、「韓国のビール会社が競争的に発売した大容量の茶色ペットボトル容器が、リサイクルもされないままペットボトルのリサイクル業者に積まれている」とし、「世界的な流れが生産段階から廃棄物の最小化のためのデザインを設計する。韓国のビール業界は生産ラインが再使用ラインであるのにも関わらず、企業の利益を最大化するため、瓶からプラスチックで交替し、再使用を不可能にした」と指摘した。

一方、環境部の資源リサイクル法改正案は、製品別に △リサイクル最優秀 △リサイクル優秀 △リサイクル普通 △リサイクル困難に分類する。困難の評価を受けた場合、最大30%の環境負担金を加算する。

既存の有色ペットボトルと無色のボトル、茶色ボトル、緑ボトルを除外したその他の色は、リサイクルが難しい材質に分類した。透明や茶色、緑色の瓶に当たらないワインボトルとウィスキーボトルなどは、リサイクルが難しい材質に該当する。このような規定は、製薬と化粧品、食品などにも共通して適用する。

環境負担金の追加徴収が消費者価格の上昇要因として作用する可能性があるという懸念が出ている。
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