LG電子のホン・スングク社長“製造業革新、「ナノ技術」が核心”

[LG電子のホン・スングク社長“製造業革新、「ナノ技術」が核心”]



"政府が推進する製造業ルネサンスビジョンを達成するためには「ナノ産業」が核心だ。"

LG電子のホン・スングク素材生産技術長(社長)は3日、京畿道高陽(コヤン)のキンテクスで開かれた「ナノコリア2019」で、基調演説者として出てこのように述べた。

6月、政府は2030年、世界4台製造大国への跳躍を目標にした「製造業ルネサンスビジョン」を宣言した。 ホン社長は厳しい国内外の環境の中で現在、世界6位水準である製造業が一段階さらに跳躍するためにはナノ技術の発展に民官が力を合わせなければならないと強調した。

■国内外の環境悪化···“ナノ産業の育成必要”

ホン社長は"米・中貿易問題、南北板門店会談、日本の半導体所在輸出規制など様々な複雑な状況が展開されている"とし、"また、人工知能(AI)など新事業では先進国との格差が広がっており、さらに一歩リードしていると自負していた半導体分野は中国の追撃に追われている"と懸念した。

ホン社長は“厳しい環境だが、トレンドの変化で新しい市場が開かれている"とも紹介した。 彼は"微細ホコリの議論など環境関連のイシューが重要になっており、バイオ、ヘルスケアなどを大事に思う消費など新たなメガトレンドが始まった"と述べた。

彼はLG電子の場合、ナノ技術力を前面に押し出し、変化するトレンドに素早く対応していると伝えた。 ホン社長は"LG電子のすべての製品にはナノ技術が適用される"と紹介した。 例えば、5Gスマートフォンには半導体が入り、ほこりを除去する空気清浄機にはナノフィルターが入り、バッテリーには用量と安全性を高めるための電極素材が搭載される。 このほかにも発光ダイオード(LED)マスクやローラブルTVなどの革新製品にはさまざまなナノ技術が欠かせない。

ホン社長は"LG電子は素材、部品、工法、装備、基盤技術を総合的に提供する「素材生産技術院」という組織がある"とし、"ここに製品の初期段階から量産化まで多様なエンジニアが一カ所に集まり、活動する"と述べた。

また、LG電子は麻谷(マゴク)サイエンスパークに研究開発(R&D)のための「エコシステム」を構築しているとも述べた。 彼は"2020年までに完工を目標にサイエンスパークを建て続けていて、現在、全体研究人材の約50%に該当する1万7000人余りが集まって融合・複合R&Dを実現している"と説明した。

■"ナノエコシステムを構築すべき"

ホン社長は国内のナノ産業を発展させるためにはLG電子のサイエンスパーク、生産技術院のようなエコシステムを産業全般に構築すべきだと主張した。

また、"ナノ技術に関わる企業、協会、各種機関がすべて集まり、エコシステムを構築しなければならない"とし、"政府も健全なエコシステム構築のためのプログラムを準備し、関連協議体を構成して実際に力を貸さなければならない"と述べた。

ホン社長は"韓国はナノ技術競争力が世界4位水準であるのに反面、全体市場シェアは7位水準"と話した。 彼はR&Dと事業化のギャップが大きいことを原因に挙げた。

ホン社長は"ナノ技術は事業化と量産まで到達するのに平均8.1年がかかる"とし、"使用者の立場ではすぐに適用可能な技術を好むため、技術力に比べて事業化が遅い"と話した。 これを解決するためには企業、大学、研究所、政府がエコシステムを構築し、国家レベルの競争力強化に乗り出さなければならない"と改めて強調した。
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