[U20 W杯] グラウンド号令した「末っ子兄」・・・全世界が魅了された

  • 多様なポジションを自由自在に消化・・・欧州の名門球団からラブコール

[写真=聯合ニュース]


「泣くなんて、僕は後悔しません。」

李康仁(イ・ガンイン)がウッチスタジアムを去りながら投げた最後の言葉、彼は惜しい準優勝にも挫折しない、最後の瞬間まで「末っ子兄」だった。 「シッュトリ」で飛翔した 「ちびっ子のサッカー天才」 李康仁は、18歳で世界の舞台を楽しんで気楽に未来を約束したまま去っていった。

チョン・ジョンヨン号の最大の収穫は、李康仁の再発見だ。李康仁は今回の大会で年齢や階級章を外してチームを率いたグラウンドの司令官だった。大会7試合で2ゴール4アシストでチーム内最多の6つの攻撃ポイントを記録し、ツートップストライカーからビルドアップを率いるミッドフィルダーまで多様なポジションを消化した。時には兄たちを励ます「長兄」の役割を自任し、競技場の外ではチームのムードメーカーだった。

大会期間中、李康仁の競技力は素晴らしかった。卓越した個人技とフリーキックの能力は世界最高水準であり、ひらめく機知で驚くべき創造性を作り出したパスは賛辞を呼んだ。セネガルとの8強戦で1ゴール2アシストでワンマンショーを繰り広げ、ウクライナとの決勝戦PKで先制ゴールの主人公も唐突な 李康仁 だった。

李康仁は韓国が準優勝を占めたにもかかわらず、今大会で最も価値のある選手に与えるゴールデンボールの栄誉に輝いた。U-20ワールドカップで18歳でゴールデンボールの主人公になった選手は、ロベルト・プロシネチキ(ユーゴスラビア・1987年)とエミリオ・ペイシェ(ポルトガル・1991年)、リオネル・メッシ(アルゼンチン・2005年)に続き、李康仁が歴代3番目だ。アジア選手といてはイスマイル・マタル(UAE・2003年)以来、16年ぶりだ。

偉大な歴史の中心に立った李康仁は謙遜で頼もしかった。今回も「兄たち」にボールを先に回した。李康仁は「優勝を目指したが達成できなくて気分がよくはないが、私たちは熱心に走ったので後悔もない」とし、「ゴールデンボールをもらったのは、競技場で一つになって走ってくれた兄たちのおかげだ」と強調した。

今回の大会を通じて立証された李康仁の価値は跳ね上がった。欧州の名門球団は先を争って李康仁にラブコールを送り、所属チームのバレンシアも球団公式チャンネルを通じてお祝いのメッセージを伝え、「バレンシアがゴールデンボール受賞者を輩出した。わずか18歳の李康仁がみんなを魅了あせた。韓国は準優勝したが、李康仁はFIFAが主催するトーナメントで最高の選手隊列に上がった」と絶賛した。また、スペイン現地の有力メディアは試合直後、「李康仁は、すでにその年齢で世界最高」と褒め、「バレンシア球団は 李康仁を1軍でプレーさせるか移籍させるかを決めなければならない」と圧迫した。

しかし、全世界的な称賛にも李康仁は、「良い大会の決勝戦でプレーし、良い経験と思い出を積んで幸せだった」とし、「所属チームに行ってもっと頑張り、次にまた集まれるチャンスがあれば気持ちよく思い出を作りたい」と笑うだけだった。
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