米国液状電子タバコブランドの「ジュールラボ」(JUUL LABS)が、現地で有害性をめぐる論議に巻き込まれ、相次ぐ警告を受けたことが確認された。ジュールが製品の強みとして挙げたすっきりとした香りが、かえって子供たちに喫煙に対する誘惑として作用するという指摘だ。
米国胸部学会は15日、ジュールの有害性を警告する、ニューヨークのロチェスター大学の研究陣の「ジュールと電子タバコが肺の上皮細胞とマクロファージで活性酸素や炎症誘発(JUUL e-cigarette and vape pen flavors impose oxidative stress and inflammatory responses in lung epithelial cells and macrophages)」という論文を掲載した。
この論文でニューヨーク・ロチェスター大学研究陣は、「電子タバコのジュールが肺炎と活性酸素を発生させる」と警告した。活性酸素は生体組織を攻撃し、細胞を損傷させる酸化力が強い酸素だ。
また、米国の毒性学専門誌「ACS Publications」も、ジュールが子供たちに喫煙に対する警戒心を崩す可能性があると指摘した。
「ACS Publications」は、「一部のジュールの香りが若者たちに魅力的に感じられる十分な高濃度の香味化学物質を持っている」とし、「ニコチンと一部の香味化学物質が、急性体外検査で細胞毒性を持つほど十分に高い」と警告した。続いて「(ジュールを)慢性的に利用する場合、健康悪化をもたらす」と付け加えた。
この日、ジュールコリアが開催した記者懇談会で関係者に関連した質問を受け付けたが、主催者側は何の返事もしなかった。ジュールコリア側に再度問い合わせたが、「質問が多く答える機会がなかった」と述べた。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>