[現代車グループ、「出資構造再編」…現代モービス-現代グロービス「分割合併」]
現代(ヒョンデ)自動車グループが未来事業の競争力を強化し、循環出資など政府の規制を解消するための出資構造の再編に乗り出す。 グローバル自動車産業の急激なパラダイム変化の中で、グループの財源と資源を効率的に配分し、各グループ社の事業力量と独立性ㆍ自律性を向上し、同時に大株主の責任経営を強化するためという説明だ。
今回の出資構造の再編は事業構造の改編に向けた△現代モービス–現代グロービスの分割合併、支配構造の改編次元の△グループ社と大株主の間、持分購入ㆍ売却を通じた循環出資の完全解消などで行われる。
現代車グループの関係者は"該当グループ社の根源的未来競争力の強化に焦点を合わせ、同時に大株主が出資構造再編の過程で社会的責任を果たすという点で意味が大きい"と強調した。
◆未来技術、物流ㆍAS部品など事業別の力量強化
28日、現代モービスは理事会を開き、△投資や重要部品の事業部門と △モジュール及びAS部品事業部門を人的分割し、△モジュール及びAS部品事業部門を現代グロービスと合併する案件を議決した。
同日、現代グロービスも理事会を開催し、現代モービスから分割された△モジュール及びAS部品事業部門との合併を決議した。
現代モービスと現代グロービスの分割合併比率は0.61対1に決定された。
現代モービスの分割割合は純資産価値の割合で計算した。 非上場会社とみなされている現代モービスの分割事業部門と上場会社である現代グロービスの合併比率は専門会計法人が資本市場法に準拠、それぞれ本質価値及び基準株価を反映して算定した。
現代モービスの株主は株式1株当たり、現代グロービスの新株0.61株を割り振られている。 現代モービスの株式の場合、分割の割合で株式数は減るものの、持分率自体には変化がない。
分割合併後、現代モービスは核心部品事業を保有した現代自動車グループの未来技術リーディング企業として、「自律走行」、「コネクティビティ」など未来自動車の中核技術分野に対する競争力強化に注力する。
特に投資持分の形態で保有中の海外法人などを活用し、未来技術の確保に向けた持分の投資や買収、グローバル自動車対象の事業拡大及びジョイントベンチャー(JV)投資などをより積極的に推進する方針だ。
現代グロービスは従来に分散して運営された物流、運送ネットワークの統合によるコスト削減・効率性向上が可能である。
また、チューニング及びAS部品、中古車、託送などの後方支援を一元化することで、対顧客統合支援事業もより多角的に行うとともに、これを土台に「モビリティサービス」など未来自動車分野で事業を拡張できる転機も用意した。
両社は5月29日、それぞれ開催する臨時株主総会で、今回の分割合併に対する承認するかどうかを決定する予定だ。
◆支配構造の再編、循環出資の輪を切る
現代車グループは事業構造の再編とともに、支配構造の再編も推進する。 鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長、鄭義宣(チョン・イソン)現代自動車副会長などの大株主やグループ会社間の持分の買入ㆍ売却を通じ、これまでの循環出資の輪をすべて切ることが再編案の核心だ。
再編の時点は現代モービスと現代グロービスの分割合併案が各社の株主総会を経て、現代モービスの株式が変更上場され、合併、現代グロービスの新株が追加取引される7月末以降になるものと予想される。
起亜(キア)自動車、現代グロービス、現代製鉄は分割合併後、再び取締役会を開き、各メーカーの現代モービスの持分を大株主に売却する具体的方策を検討する予定だ。 起亜自動車、現代グロービス、現代製鉄は現代モービス持分をそれぞれ16.9%、0.7%、5.7%ずつ保有している。
鄭夢九会長、鄭義宣副会長の場合、起亜自動車に合併現代グロービスの持分を売却するなどの分割合併後の現代モービス持分の買収に向けた資金作りに乗り出す計画だ。
今回の株式取引が終了すれば、現代自動車グループの従来の4つの循環出資の輪はすべて消滅される。 (※公取委発表(2017年11月30日基準、現代車グループの循環出資の現況①起亜車→モービス→現代自動車→起亜車 ②起亜車→製鉄→モービス→現代車→起亜車 ③現代車→グロビス→モービス→現代車 ④現代車→製鉄→モービス→現代車)
現代車グループの今回の出資構造の再編は企業の競争力と株主権益を同時に強化する方式という点で注目を受ける。
特に大株主が株式取引の過程で適法した再編費用を負担し、社会的責任に積極的に適応する点も肯定的な評価が出ている。
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