現代車グループが全世界5ヵ所に「オープンイノベーションセンター(開放型革新センター)」を設立する。 これらのイノベーションセンターは現地の有望スタートアップを発掘、育成すると同時に、彼らとのコラボレーションおよび共同研究開発業務を担当することになる。 革新技術を先取りして車両品質を高め、新たな未来成長動力を見つけるという現代車グループの戦略と解釈される。
現代車グループは7日(現地時間)、米ロサンゼルスの現代車・米国法人(HMA)で「5大オープンイノベーションネットワークの構築」計画を発表した。
◆5都市にスタートアップとの協業ための「革新基地」構築
現代車グループの5大革新ネットワークの構築計画はこれまで発表された米国、イスラエルに続き、韓国、中国、ドイツにそれぞれオープンイノベーションセンターの追加新設を通じて完成される。
現代車グループは昨年末、従来のシリコンバレー事務所「現代ベンチャーズ」の地位と機能を高めた「現代クレードル」を開所したのに続き、イスラエルに1四半期にオープンイノベーションセンターを設立する計画だ。
ここに1四半期中に韓国にも新しいイノベーションセンターを開く。 現代車グループは2000年から「ベンチャープラザ」を設立・運営してきたが、これを拡大再編するということだ。
さらに、中国・北京(2四半期)とドイツ・ベルリン(4四半期)にオープンイノベーションセンターを新たに披露する。 北京は中国最大のインターネット会社の百度が誕生した地域で、北京大学など中国の名門大学出身の人材たちが多様なベンチャー企業を立てて運営している。 ベルリンも欧州地域でスタートアップの育成が最も活発な都市に挙げられる。
アジア-米国-欧州-中東をつなぐオープンイノベーションネットワークの構築は革新を主導するスタートアップを発掘できる最適の環境を持つようになったことを意味する。
オープンイノベーションセンターの運営総括は現代自動車グループ本社の戦略技術本部が担当する。 ここでは革新ネットワーク間の鮮やかな革新技術情報の共有とともに、新事業を検証および分析能力の交流など有機的な協力を促進する。 また、現地のスタートアップの生態系を通じて確保した革新トレンドをグループ全体に伝播し、グループレベルでの未来対応体系の構築に寄与する見通しだ。
◆未来車技術の先取りドライブ
現代自動車グループがこのようにスタートアップに金と努力を注ぐのは未来車技術を先取りするためだ。 しかし、未来車は従来の自動車技術に情報通信技術(ICT)ㆍ人工知能(AI)などが加わった商品だけに、一人で技術を開発するには限界がある。 ドアを開いて、幅広く手を握る革新基地が必要な理由だ。
すでに成果を出し始めたところもあると現代車グループ側は明らかにした。 現代車が今回のCESで初めて公開する「対話型音声認識秘書サービス」がまさにそれだ。 現代車はクレードルを通じて2011年から人工知能、音声認識の専門企業サウンドハウンドに投資しており、2012年からインフォテインメントシステムを共同開発してきた。 当該サービスは来年から発売される現代車の新車に搭載される予定だ。
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