イム研究委員は1日、ソウル中区の銀行会館で開かれた「2017年の金融動向と2018年の展望セミナー」で、“今年減少した貸倒引コストが、IFRS9施行に伴う景気の感度増加に戻って増えることに起因する”と述べた。今年、5兆7000億ウォンにとどまっていた貸倒引コストが来年には8兆ウォンまで増えるという。
また、会計制度変更に株式など有価証券売却益が利益に反映されず、利息外利益が大幅に増えないと予想した。一方、利息利益は成長率の低下および家計負債管理に伴う有利子資産増加の鈍化にむしろ小幅増加すると予想した。
銀行券純利子マージン(NIM)については、“韓国銀行基準金利が継続的に引き上げていない限り、上昇幅が制限されるだろう”と伝えた。預貸率の差別化のような規制の強化や競争の激化に伴う低コスト性預け資金離脱防止などを挙げた。資金調達コストの増加にNIM追加上昇余力が制限されるという理由からである。
イム研究委員は“国内銀行は、過去のような量的成長を追求することは困難条件であることを勘案し、質的成長を支える関連システムの構築に焦点を置くべきである”と強調した。生産金融推進による融資ポートフォリオの変化の可能性や、IFRS9施行に伴う引当金獲得の景気感度上昇等を勘案し、リスク管理システムを改善する必要があるという。
続いて“競争の激化に備えて、カスタムサービスインフラの構築にも努力を傾けなければならない”とし“顧客理解に基づくチャネル戦略の推進、開放デジタル金融構築の努力などが該当する”と述べた。
(亜洲経済オンライン)
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