​追われ、追い越され...サムスン、オーナー不在「內傷」大きくなる


李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の逮捕などによって「コントロールタワー」を失ったサムスンの内傷がますます大きくなっている。

外見上、四半期基準で史上最大の営業利益を更新し、巡航しているようだが、「虚像」に過ぎないという指摘だ。

最近のいい実績の最も大きな要因が半導体やディスプレイなどの需要不足による価格の上昇効果だからだ。 需給が調整されれば、いつでも実績悪化につながる恐れがあるという話だ。

特に「革新のサムスン」というタイトルはいつ奪われかわからない状況だ。 莫大な投資を伴う未来に対する投資が李副会長などの不在で遅延されている。

実際、サムスンは半導体、TV、ディスプレイなど主要事業部門の市場支配力にひびが入っている。

業界によると、米国のクアルコムは次世代7ナノモバイルAP(アプリケーションプロセッサー)の生産をサムスン電子の代わりに台湾「TSMC」に任せた。

先立って、クアルコム社は世界で初めて10ナノ半導体生産工程を確保したサムスン電子に自社のモバイルAP生産を依頼したことがある。 しかし、7ナノ半導体生産工程の場合、サムスン電子がTSMCより遅れ、受注競争で押されようになったのだ。

業界の関係者は"サムスン電子が10ナノ半導体生産工程が当分の間、主流になるだろうと判断し、7ナノ工程に対する投資を遅らせながら、競争力が遅れることになった"、"サムスン電子が新規取引先を確保しなければ、来年から工場稼働率が急激に落ちるだろう"と分析した。

サムスン電子は最近、急成長しているファウンドリ市場でも変化に取り残されする羽目になった。

サムスン電子は先月、DS部門のシステムLSI事業部の中にある「ファウンドリ事業チーム」を「ファウンドリ事業部」に昇格させたという。 一方、ライバル会社のSKハイニックスは今年初めから分社を準備して来月から本格的な稼動に入る。

サムスン電子の内部ではファウンドリー事業部門の分社について昨年から議論されていたという。 しかし、李副会長の逮捕などでシステムが崩壊し、後に決定を下すことになったものと業界では分析している。

数年間、世界1位を守ってきたTV市場でも主導権を失っている。 市場調査機関のIHSによると、今年1四半期1台当たり1500ドル以上のプレミアムTV市場ではソニーが39.0%に1位を記録した。 さらに、LG電子(35.8%)とサムスン電子(13.2%)が後を継いだ。 昨年同期間、サムスン電子は39.5%を占め、LG電子(17.7%)とソニー(17.5%)を大差で引き離したことがある。

1台当たり2500ドル以上チョプリミオムTV市場ではLG電子が前年と同じ40.8%のシェアで首位の座を守った。 2位を占めたソニーは同じ期間占有率(34.4%)を9.8%ポイント引き上げた反面、サムスン電子(11%)は12.4%ポイント下落し、3位にとどまった。

サムスンディスプレイが世界1位を占めている中小型OLED市場でもライバルたちの追撃が加速化されている。 LGディスプレイは来年、生産能力が月3万5000枚から5万枚の間に上るものと推定される。

中国企業も攻撃的な投資に乗り出している。 BOEの場合、中国南西部四川省などに17兆ウォン程度を投資してOLED工場の建設に乗り出している。 BOEの中小型OLEDは来年後半から本格的な量産が始まるものと専門家たちは見ている。

日本ジャパンディスプレイは現在、OLEDパネルのみ具現できる曲面画面を代替できる「曲がるLCD」技術開発を完了したと最近明らかにした。 すでにスマートフォンメーカー各社と供給交渉を終えており、早ければ来年からサムスンディスプレイのOLEDを代替することができるだろうと自負している。

業界の関係者は"長期間続いたサムスンのリーダーシップの不在が競争力低下につながっている"、"早い時間内に正常化が行われなければ、回復困難な状態に達する可能性がある"と指摘した。
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