北朝鮮、連日マレー警察捜査に反発・・・マレーと正面衝突と外交紛争激化の見通し

[写真=聯合ニュース]


正男氏暗殺事件が北朝鮮とマレーシアの正面衝突で長期化する見通しだ。

マレーシア警察が捜査のメスを北朝鮮政府に向け、北朝鮮側が強く反発するなど44年間の友好関係を保ってきた両国の関係に外交紛争が激化する見通しだ。

警察が今回の事件の背後に事実上、北朝鮮政府を指弾したが、正男氏の死因の究明と北朝鮮国籍の中核容疑者らの身柄の確保に難航している。

これまで今回の事件の容疑者として10人を名指したマレーシア警察は、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル、ベトナムとインドネシア女性2人など3人を検挙し、北朝鮮国籍者である残りの7人の行方を追っている。

リ・ジョンチョルは犯行を否認しており、外国人女性容疑者らは核心人物ではないため逃避容疑者らの検挙が捜査のカギだ。

しかし、4人はすでに平壌(ピョンヤン)に逃走したとされ、マレーシアにまだ滞在する3人は治外法権地域である北朝鮮大使館に潜伏したものと推定される。

ヒョン・グァンソン北朝鮮大使館書記官が今回の事件の関与者として指摘され、北朝鮮政権の背後説が既定事実となったが、北朝鮮大使館の外交官の身分であるヒョン・グァンソンは外交関係に関するウィーン条約(1961)に則って民事・刑事上の起訴を受けない免責特権を享受する。

北朝鮮大使館は22日、声明を通じて“事件発生から十日が過ぎてもマレーシア警察が逮捕容疑者からいかなる証拠も見つけられなかった”と捜査結果に疑問を提起するなど、連日反発の声を高めており、捜査協力を期待するのはむずかしい実情だ。

一方、マレーシアの中国語媒体南洋商報は現地の消息筋を引用してマレーシア政府が金正男暗殺に使われた毒物とその他の重要な手がかりを確保したと報じた。どんな毒物かは明らかにしなかったが、先端新型物質なら国家級機関が開発製造した可能性が大きいものとみられる。

一方、マレーシア警察はまだ金正男解剖検査結果を出していない。また、犯行に使用された毒物入りの種類を確認しても、北朝鮮との関連性を明らかにできずに主要容疑者の身柄の確保も失敗すると、今回の事件が迷宮入りに残ることもある。

現在、北朝鮮は大使館に続き政府レベルでも公式的に韓国が書いた陰謀本だと非難し、マレーシアの捜査結果を信じられないと非協力的な態度で一貫している。これにマレーシアは外交的対応の水位を高めるものと見込まれており、現地ではすでに反北朝鮮感情が拡散し、対北朝鮮政策で強硬措置の必要性を提起する声が高まっている。
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