小説家ハンガン、「菜食主義者」でアジア初のブッカ―賞受賞

 [写真=連合ニュース提供(ブッカ―賞を受賞した小説家のハンガン)]



小説家かのハンガン(漢江・46)氏が「菜食主義者」(英語名The Vegetarian)でアジア初ののブッカー賞(Booker Prize)を受賞した。

ブッカー賞選定委員会は16日(現地時間)夜、英国ロンドンのビクトリア・アンド・アルバート博物館で開かれた授賞式で、ハンガン氏の小説「菜食主義者」を2016年ブッカー賞・インターナショナル部門受賞作に発表した。

ブッカー賞は1969年、英国のブッカー社が制定したもので、英国で出版された英語小説を対象にその年の最高小説を選別する文学賞だ。世界的に権威を認められたブッカー賞は「第2のノーベル文学賞」と呼ばれ、スウェーデンのノーベル文学賞、フランスのゴンクールの賞と共に世界3大文学賞といわれている。
また、英国など英連邦諸国の作家に与えられる賞(Man Booker Prize)と英連邦以外の地域作家と翻訳家に与あたえるインターナショナル(Man Booker International Prize)部門賞に分かれて授与される。

ハンガン氏が「菜食主義者」で今年のブッカー賞・インターナショナル部門を受賞したことで海外のメディアも注目している。
英国の週刊誌、エコノミストはハンガン氏の「菜食主義者」について"今年出た最もエロチックな小説の一ひとつ"だとし、最終審査で熾烈な競争を勝ち抜いて今年のブッカー賞・インターナショナル部門の受賞作に選ばれたと伝えた。

英語の日刊紙であるガーディアンも"叙情的でありながら、痛烈だ"、"簡潔ながらも不安にさせ、きれいに構成された"、"美しさと恐怖が奇妙な調和をなしている"と審査委員団の評価を詳しく伝えた。

AP通信もハンガン氏は2005年インターナショナル部門新設以降、初めて候補に上がった韓国作家として紹介し、「菜食主義者」を"ある女性が肉食を拒否し、持ってきた破壊的な結末を見せてくれる「動揺させる」(unsettling)小説"と表現した。

BBC放送は別の記事を通じて2010年から韓国語を習い始めた翻訳家デボラ・スミス氏(28)に注目したりもした。ハンガン氏は「菜食主義者」を英語に翻訳した英国翻訳家デボラ・スミス氏と2016年のブッカー賞・インターナショナル部門で共同受賞をし、賞金5万ポンド(約8600万ウォン・約800万円)を二人で分けることになった。

 

  [写真=チャンビ出版社提供(ハンガンの小説「菜食主義者」)]



「菜食主義者」は2004年ハングルで発表、2007年単行本で出版された作品だが、海外では昨年1月に初めて紹介された。 幼い時、肉食と関連されたトラウマを着た女が暴力を拒否するため、極端な菜食をし、死に近づいていく話だ。

一方、ハンガン氏の「菜食主義者」はブッカー賞の受賞後、販売量が急上昇している。
17日未明ハンガン氏の受賞が発表された後、前日の同時間帯に比べ30倍を超える約4万部の売れ行きを記録するなど、関心が高まっている。
教保文語側は“ハンガン氏の他の著書に対する問い合わせがオン・オフラインで殺到している”と、“営業店にある在庫が全部消尽された”と話した。



 
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