イラン、金融制裁解けてもドル取引はできず

[写真=企画財政部]


企画財政部はこの日、イランとの交易と投資代金決済のための現行の韓国ウォンの決済システムをしばらく維持する方針だと明らかにした。これは、国際社会の制裁が解除されてもイランとの取引で米国ドルの使用は、今後も不可能な状況を反映したものである。

イラン制裁に応じて政府は、2010年9月メラト銀行ソウル支店などと102個の団体と個人24人を金融制裁対象者に指定して金融取引を停止した。また、金融取引の際には事前許可制を導入した。ただし、政府は対イラン代金決済隘路をなくすための補完措置として、国内銀行(企業銀行、ウリ銀行)にイラン中央銀行の韓国ウォン口座を開設し、対イラン輸出入代金をウォンで決済するようにして交易被害を減らすことができるようにした。イラン制裁が解除され、韓国ウォンの決済システムが必要なくなるのではないかという観測も出ていたが、現在このシステムはそのまま維持されている。

企画財政部の関係者は、イランとの取引では米国ドルを使用していないという点をあげて「金融制裁が完全に解除されたわけではない」とし、「現在、ウォン決済システムは、 リスクや手数料もない私たちの会社にも利点だ」と説明した。また、アメリカやイラン政府との協議を経て、ユーロなど他の国際通貨を活用できる決済システムを早急に構築し、イランとの交易・投資正常化を積極的に支援する方針である。

対イラン金融取引のための韓国銀行の許可制は廃止されている。これにより、政府は「国際平和と安全の維持などの義務履行のための準備と領収許可のガイドライン」を改正することにした。ただし、企画財政部の指針改正に期間がかかるほど優先的に通告し、この日から許可制施行を一時停止させた状態だと説明した。

企画財政部の関係者は、「イランとの取引でドルで決済したり送金することは、アメリカの制裁法に反するということで、留意しなければならない」とし、「特に中継貿易の場合、対イラン取引に関連する第3国の企業との金融取引にドルは使用することができない。取引銀行に中継貿易であることを必ず通知しなければならない」と説明した。

(亜洲経済オンライン)

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