ロッテグループの経営権紛争の1次分水嶺になる日本ロッテホールディングスの株主総会が17日、日本東京で開かれる。
辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長は既に13日、日本に向かっており、国内滞在中だった辛東主(シン・ドンジュ)前日本ロッテホールディングス副会長も株主総会前日の16日午前11時18分ごろ、日本に出国した。
辛会長が日本に先に到着して勢力を拡大していく間、辛前副会長は後に出国したのだ。
しかし、株主総会の開催カードさえも弟の辛会長に奪われた辛前副会長に選択できるカードは多くない。 何よりも今回の株主総会に真っ向から対応するか、なければ後日を狙うかが最大の関心事に浮上した。
正面勝負をするなら、株主総会の票対決は避けられない。 辛前副会長がこれまで明らかにしてきたとおり、ロッテホールディングスの持分構造で有利なら、株主総会場で理事陣の交代を緊急案件に出し、票決することをすることもできる。
なければ、辛会長が出した社外理事の選任案件などを否決させる方法で勝負をかけかねない。
ロッテホールディングスの株主総会で案件が成立するためには一般的に出席株主50%以上が賛成しなければならない。 定款変更・新設と関連された案件は出席株主3分の2以上が賛成しなければ可決されことができる。 社外理事の選任案件の場合、従来にはなかった社外取締役を作るために定款の新設が必要なら、66.7%以上の賛成票を得なければならない。
しかし、支持勢力が不足しなら、今回の株主総会に真っ向から対応せず、勢力を集めて理事陣交代の案件で別途の株主総会の開催を要求する方法も模索することができる。 辛会長の日本ロッテホールディングス・L投資会社の代表取締役選任無効訴訟も考慮することもできる。
辛前副会長は今回は父親の辛総括会長なしに一人で日本に出国した。 "許諾もなしに韓・日ロッテの経営権を奪取した"と主張してきた94歳の高齢の辛総括会長が株主総会に出席するかが関心事だったが、一応は不参加の方向に固まったのだ。
財界関係者は"辛東主前副会長が7日、日本に向かったが、4日後の11日に帰国したのはどうしても辛総括会長の日本の株主総会出席を説得するためのものだった可能性が大きい"、"辛前副会長が説得に失敗したとみるべきだろう"と話した。
最近、辛総括会長の秘書室長が辛東彬会長の側近人事に交代されただけに、前回のように辛前副会長が韓国ロッテグループの誰も知らないうちに辛総括会長を日本へ連れて行くのは難しかったという観測もある。
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