韓国造船大手の借入金膨らむ

  • 韓国造船大手の借入金膨らむ

造船市況と資金調達環境の悪化で、韓国の造船大手の借入金が大幅に増加している。

韓国の金融投資業界と格付け会社によると、造船大手7社は銀行からの借入金と社債を合わせた借入金総額が昨年末時点で21兆ウォン(約1兆7364億円)と、前年末に比べ43.8%増加した。

リーマン・ショック前は7社合計で1兆~2兆ウォン台だったが、2009年末に12兆1000億ウォンに急増した。2010年末が14兆7000億ウォン、2011年末が14兆6000億ウォン、さらに昨年は6兆4000億ウォン増加した。

造船トップ3社をみると、現代重工業の借入金が6兆5400億ウォン、大宇造船海洋が4兆800億ウォン、サムスン重工業が2兆9600億ウォンに上る。残る現代尾浦造船と現代三湖重工業、韓進重工業、STX造船海洋もそろって増加した。

借入金の急増は、受注が振るわず、利潤も縮小している上に、代金回収が遅れているため。

海運専門調査会社の英クラークソンによると、世界の船舶引き渡し量は2010年をピークに右肩下がりで、今年と来年も減少が予想される。韓国の専門家は「不振が続けば、7社の借入金は毎年2兆~3兆ウォンずつ増える」と予想した。

リーマン・ショック後、造船業界は中小企業を中心に淘汰(とうた)が進んだが、大手にも信用リスクが影を落とし始めた。

(聯合ニュース)


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