韓国大統領選は19日午前6時、全国1万3542の投票所で投票が始まった。選挙は来年2月から任期5年の次期大統領を選ぶ。事実上、保守与党・セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)候補と最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補の一騎打ちとなっており、両候補は大接戦を繰り広げている。
今回の大統領選は「保守」と「進歩」による総力戦という構図になっている。進歩色の強い20~30代と保守傾向が強い50~60代の投票率が勝敗に大きく影響しそうだ。
有権者4050万7842人の約半分を占める首都圏、釜山・慶尚南道地域の票の行方も勝負のポイントとなる。ほかに情報機関・国家情報院の職員が文候補を中傷する書き込みをインターネット上に掲載したという疑惑や、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を放棄すると発言したとされる疑惑が有権者の心理にどのような影響を与えたかにも注目が集まる。文候補は盧武鉉政権時代に青瓦台(大統領府)秘書室長を務めた。
朴候補はこの日午前、自宅近くのソウル・三成洞にある投票所で投票する予定。文候補は国会議員の選挙区、釜山・厳弓洞で投票した後、ソウルに移動し投票を呼びかけるキャンペーンを行う予定だ。
投票は午後6時まで。メディアは投票締め切りと同時に出口調査結果などを一斉に報じる。
中央選挙管理委員会は投票率が70%前後になると見込んでいる。大接戦が予想されるだけに、当選者が判明するのは午後11時から20日午前零時ごろになりそうだ。
(聯合ニュース)
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