韓国統計庁は2日、青少年を人口や教育、生活などさまざまな視点でとらえた「2012青少年統計」を発表した。
それによると、2012年の韓国総人口は5000万4000人で2010年に比べ1.2%増加したが、9~24歳の青少年人口は1019万7000人で2.6%減少した。
青少年の人口比率は1978年の36.9%をピークに低下を続け、2012年は20.4%まで下がった。1980年代半ば以降の出生児数の急減が影響している。6~21歳の学齢人口は959万5000人で、2010年より41万7000人減少した。
児童・生徒の平均身長(2010年基準)は、10年前に比べ高くなった。小学6年生の男子生徒が2.1センチ、中学3年生の男子生徒が1.7センチ、それぞれ高くなっている。
平均体重は、10年前と比べ小6男子生徒が4.1キロ、中3男子生徒が3.8キロ、それぞれ増えた。
15~24歳のうち37.4%は朝食を取っておらず、73.1%は定期的に運動していないと把握された。小中高校生の肥満率は14.3%で、前年比1.1ポイント上昇した。
また、15~24歳の69.6%は生活でストレスを受けていると回答した。比率は2008年(56.5%)と比べ13.1ポイント上昇した。15~19歳では、約7割が学校生活や日常生活でストレスを受けている。
15~24歳のうち、ここ1年間で一度でも自殺したいと思ったことがある人は8.8%を占めた。その理由としては、15~19歳は主に成績・進学問題(53.4%)、20~24歳は生活苦(28.1%)や職場の問題(15.8%)を挙げた。
青少年の死因は自殺がトップだった。10万人当たりの自殺者数は、2009年の15.3人から2010年には13.0人に減少した。
青少年は、余暇時間を主に映画鑑賞やテレビの視聴に当てていることが分かった。昨年、文化・芸術公演やスポーツを一度でも観覧したと答えた青少年(13~24歳)は82.6%だった。映画鑑賞が88.8%で最も多い。
週末や祝日の余暇時間の過ごし方としては、テレビやDVDの視聴が61.6%で最も多く、次いでパソコンゲームなどが49.6%となった。
また、15~24歳の中学生・高校生・大学生を対象に、2010年に学校生活満足度を調査した結果、教育内容に満足しているとの回答は44.4%を占めた。
私教育を受けている小中高校生の割合は71.7%。小学生が84.6%と、中学生(71.0%)や一般高校の生徒(58.7%)を上回る。
10代のインターネット使用率が非常に高いことも明らかになった。2011年の調査で、1日に1回以上ネットを使うと答えた10代青少年は97.8%と、前年比0.5ポイント上昇した。
(聯合ニュース)