ドイツの大手電気メーカーのシーメンスは、ドイツ政府が脱原発を決めたことを受けて、原発事業から完全に撤退する方針を明らかにした。世界の主要メーカーの中で原発事業からの完全撤退を表明したのはシーメンスが初めて。
これはシーメンスのレッシャー社長が、18日、発売されたドイツの週刊誌「シュピーゲル」とのインタビューで明らかにしたもの。この中でレッシャー社長は「われわれは、今後、原子力発電所の建設には関わらない」と述べ、原発事業から完全に撤退する方針を明らかにした。
その理由について、レッシャー社長は「原子力を利用しないというドイツの社会と政治に対する明確な答えだ」と述べている。ただ、原発でも使われていた蒸気タービンなどの部品は、今後もガス発電所用などとして製造は続けるとしている。
ドイツ政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、2022年までに17基あった原発を全廃することを決めたが、世界の主要メーカーの中で原発事業からの完全撤退を表明したのはシーメンスが初めて。
(亜州経済オンライン)
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>