野田首相、福島第1原発を視察

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野田佳彦日本首相は8日午前、就任後初めて福島県を訪れ、東京電力福島第1原子力発電所などを視察した。原発事故対応拠点の「Jヴィレッジ」で自衛隊や作業員を励ましたほか、第1原発内の原子炉建屋などの状況を確認した。午後には県庁で佐藤雄平知事と会談し、除染によって生じた汚泥など放射性廃棄物の処理問題などを協議する。日本経済新聞が同日、報じた。 

首相はJヴィレッジで自衛隊員に「国民の高い評価や被災者から多くの感謝を受けている。最高指揮官として心から誇りに思う」と激励。数百人の作業員には「みなさんが国民のために事故収束に取り組んでいる。心から感謝を申し上げる」と述べ、頭を下げた。
 
新聞によると、福島第1原発内に現職の首相が入るのは、東日本大震災の発生翌日の3月12日に菅直人前首相が視察して以来となる。首相は就任前から「福島の再生なくして日本の再生はない」と訴え、早期に福島県を訪れる意向を示していた。立ち入り禁止の警戒区域内にある大熊町や双葉町など、原発周辺で高い放射線量が測定された地域も車中から見学する。

午後には日本政府が除染のモデル事業を進める伊達市内の作業現場を視察した後、県庁で佐藤知事と会談、市町村長との意見交換会にも出席する。放射性廃棄物の処理を巡っては、菅前首相が佐藤知事との会談で、中間貯蔵施設を県内に設置する考えを表明し、知事が反発した経緯がある。首相は国が責任をもって除染作業を進める方針をあらためて説明する見通しだ。 

首相は福島県に続いて、9日に台風12号の大雨で大きな被害が出た和歌山、奈良、三重各県、10日に東日本大震災の被災地、宮城、岩手両県を相次いで訪問する予定。

(亜州経済オンライン)


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