[コラム忠正路] 天安艦沈沒に対応するMBの態度 / 천암함 침몰을 대하는 MB의 태도

   
朴承珉 編集委員(文芸春秋ソウル特派員)
 
天安艦(チョンアン艦、哨戒艦)沈沒事故の戦死者46人のお葬式が海軍葬礼に行われた。ただ今は沈沒原因を徹底的に明らかにしなければならない時である。民軍合同調査団が調査中だが、まだこれといった結果は出ていない。明らかにしなければならないことはそれだけではない。それは青瓦台(大統領府)の事件初期の対応態度である。李明博(イ・ミョンバク)大統領と青瓦台は事件発生初期、北朝鮮の関与可能性を排除しようとするような姿を見せた。また、魚雷の可能性よりは機雷の可能性に重さを置く態度を見せた。

なぜそうしただろうか。野党の指摘した通り、南北首脳会談がほとんど実現して仕上げ段階なのに、それが不発(霧散)されることが惜しくてそうだったのか? 国防省長官が国会の質疑答弁で沈沒原因について、「(機雷よりは)魚雷の可能性がもうちょっと実際的(現実的)ではないかと思う」と返事すると、青瓦台はVIP(大統領)の意思だといい、メモを送ってはどめをかけた。李大統領はペンリョン島事故現場を訪問した席で、魚雷に対する質問はせず、「機雷が爆発されても跡が残るのか」と質問した。海軍参謀総長(海上幕僚長)は、「引き上げなければわからない。魚雷の可能性も排除できない」と返事した。

沈沒原因について、李大統領が機雷の可能性に重さを置いているのに比べ、海軍参謀総長は魚雷に置いていることと見られる。機雷は海の中に設置する地雷で、魚雷は海の中のミサイルのような兵器だ。沈沒原因が機雷爆発によるものだと仮定すると、その機雷は、たとえば最近に北朝鮮が設置しておいたものである可能性もあり得るし、または昔、韓国や北朝鮮が設置しておいた機雷が流れて下って爆発した可能性もあるという話だ。言い換えれば、機雷爆発によることなら、その機雷が誰によっていつ設置しておいた機雷なのか明かすのがそれほど難しくなるという意味だ。

そうなると、事故原因をそれほど曖昧に結論づけることも容易にできるということだ。もちろんその機雷の破片が収去され、いつどの国で作られたか確かな分析ができたら話は違うのだが。どころが沈沒原因が魚雷による爆発で明かされたら、これは敵の直接的な攻撃だから韓国の立場、または大統領の立場がずっと難しくなるしかないのだ。韓国は、攻撃した勢力に対して軍事的に直接戒めるか、国際共助を通じて経済的な仕返し(制裁)をしなければならないのか、その点を国民が納得するかなど政治的に複雑になるからだ。

アメリカの時事週刊誌タイムが3月28日付けインターネット版で、「韓国はいま、額に弾穴がある遺体を見るCSIの捜査官みたいだ。この捜査官は『死亡原因が心臓まひである可能性を排除しない』という。ピストルを持った唯一の容疑者がとても残忍な暗黒街のボスだからだ」と皮肉った。暗黒街のボスみたいな金正日が恐ろしくて沈沒原因を事実ではない他の理由で回すこともできるという話でも解釈される所だ。イギリスのBBCは、「韓国政府が天安艦が永久未解決で残すのを願うかも知れない」と報道した。

(韓国の通信社)連合ニュースは4月28日、「北朝鮮の潜水艦が中型魚雷で天安艦を攻撃したというのが、軍の情報機関の判断」とし、この機関が、「天安艦の沈沒事故の直後に、北朝鮮軍の行為が明確だという諜報報告書を作成し、青瓦台と国防省などに伝達した」と軍の高官の消息筋を引用して報道した。この媒体はまた、韓米連合司令部は、「北朝鮮が去年2月から局地戦よりはゲリラ戦式で挑発する可能性を見せてくれる訓練を強化し、北朝鮮軍の動向を(24時間)精密に見張って来た」と報道した。

このような報道が事実だとすれば、青瓦台はほぼリアルタイムで軍情報機関の報告を受けたはずだ。ところでなぜ(青瓦台は)天安艦の沈沒事故の初期から北朝鮮の関与の可能性を排除しようとする態度を見せ、攻撃兵器を魚雷の可能性よりは機雷の方に重さを置こうとしたのか?沈沒原因が北朝鮮の所作(行為)で、使用兵器が魚雷と明かされれば、南北首脳会談が霧散されるからそうだったのか?6者協議の進展問題を思ったからか?それとも北朝鮮を戒めるこれといった方法がなかったためか?

天安艦事故は、国家の最高リーダー(トップ)は、国民がよく暮らせるようにする仕事も重要な事だが、国家の将来のためにどんなビジョンを持っているのかがもっと重要だということを実感させてくれた不幸な事件だった。

朴承珉 編集委員 (文藝春秋のソウル特派員)  yous111@hotmail.com
 



<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기