企業景況感、5カ月連続で下落…世界景気減速懸念で2年4ヵ月ぶりの最悪

[写真=亜洲経済]


韓国の企業景況感が5ヵ月連続で悪化し、2年4ヵ月ぶりに最悪を記録した。依然として高い物価上昇傾向が続く中、世界景気鈍化への懸念にともなう不確実性が続き、企業の悲観的な見通しが拡大している。

26日、韓国銀行が発表した「2022年1月の企業景気実査指数(BSI)および経済心理指数(ESI)」報告書によると、今月全産業の業況BSIは69を記録し前月(74)より5ポイント下落した。これは2020年9月(64)以来最も低い水準だ。BSIは現在の経営状況に対する企業家の判断と展望を土台に算出された統計であり、否定的回答が多いほど指数が100を下回る。

韓国銀行のキム・デジン経済統計局チーム長は「今後の景気状況に対する不確実性が持続し需要が鈍化した影響」とし「依然として物価が高い状況で世界景気鈍化への憂慮が依然として残っているため下方圧力が持続している」と説明した。

業種別には、製造業(66)が前月比5ポイント下落した。電子・映像・通信装備(-5ポイント)は半導体需要減少などによる売上減少および在庫増加で下落し、1次金属(-9ポイント)と金属加工(-6ポイント)の場合、原材料価格上昇および建設、自動車、船舶など前方産業業況鈍化による需要減少に転じた。主な経営難点に挙げたのは「不確実な経済状況」(26.5%)の割合が最も高く、「原材料価格上昇」(12.6%)と「内需不振(12.4%)」の順だった。

特に大企業(-8ポイント)の下落傾向が中小企業(-1ポイント)より目立った。韓銀は半導体業況不振の影響で電子・映像・通信装備およびその他の機械装備など大企業中心に下落したと説明した。

非製造業業況指数(71)も前月比5ポイント下落した。情報通信業(-14ポイント)は年末予算の消尽効果の消滅や冬季オフシーズンなど季節的要因による売上減少で下落した。専門・科学・技術サービス業(-10)はワールドカップ終了にともなう放送広告需要が消滅し、卸小売業(-3ポイント)は内需不振による消費心理萎縮などで下落した。

企業は今後も業況が良くないと見込んだ。来年2月の全産業業況展望に対するBSIは前月より2ポイント低い68と集計された。このうち製造業(65)は3ポイント、非製造業(70)は2ポイント下落した。製造業業況展望BSIは、その他の機械装備(-9ポイント)、1次金属製品(-6ポイント)などを中心に下落すると観測された。非製造業業況展望BSIの場合、情報通信業(-7ポイント)、事業施設管理・賃貸サービス業(-10ポイント)、建設業(-4ポイント)などを中心に下落すると予想した。

BSIに消費者動向指数(CSI)を反映した12月の経済心理指数(ESI)は1.4ポイント下落した90.1を記録した。ESIが100を下回れば、企業や家計など、すべての民間経済主体の経済心理が悪化したことを意味する。一方、季節的要因などを除去したESI循環変動値は91.3で、1ヵ月前より1.5ポイント悪化した。
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